ヘルニア

　ヘルニアの原因としては、悪い姿勢での動作・作業や喫煙、筋力の低下などによって、椎間板に負担がかかることであるといわれています。

　人間の背骨は、首からお尻のあたりまでいくつもの骨がつながってできています。

　連結している骨すべてに椎間板が存在し、背骨周辺にかかる圧力を分散させるクッションの役割をしています。

　ところが、筋力が低下したり、悪い姿勢などによって背骨を支える筋肉の緊張や骨格のずれが生じたりすると、椎間板に負担がかかります。

　そうすると、椎間板が変形し、椎間板を構成する一部であるヘルニア（髄核）という組織が外に飛び出してきてしまいます。

　そして、飛び出してきたヘルニアが神経に触れたり圧迫したりすることで痛みが生じるのです。

　ただし、ヘルニアが飛び出していたとしても、神経に触れていなければ痛みはあまり無く、期間が経てばだんだんと飛び出している部分が縮小していったり消失したりすることもあります。

　ヘルニアを放置していると、痛みがだんだんと悪化していってしまい、ひどくなると、手術が必要になるケースもあります。

　また、ヘルニアでは、痛みの他に、手足の感覚が鈍くなったり手足に力が入らなくなったりと麻痺が生じます。

　麻痺してしまうと、尿漏れの原因となるため、上記のお悩みに当てはまるものがあれば、一度検査を受けてみることを検討した方がよいかと思います。

　当院では、ヘルニアの施術も行っています。

　具体的な流れとしては、カウンセリングで、どこが痛むのか・デスクワークなど椎間板に負担をかけるような習慣があるかなど、お身体の状態についてお話を伺っていきます。

　その後、痛みのある部分やその周辺に触れて、筋肉が過剰に緊張していないか手で確かめたり、姿勢や骨格にずれがないかを目で確かめたりするなど検査を行います。

　カウンセリングと検査を通して椎間板に負担がかかっている原因がわかったら、それを施術で取り除いていきます。

　原因によって、骨格や筋肉を調整したり、スーパーライザーによる施術を行ったり、アプローチ方法を使い分けます。

　スーパーライザーは、近赤外線を照射し、筋肉の緊張をゆるめて神経を活性化させる施術機器であり、痛みを緩和させる効果が期待できます。

　また、痛みがある部分だけでなく、その周辺にも原因があることがありますので、手技や電気などの施術を行います。

　施術の後は、姿勢や身体の癖など、日常生活で意識していた方がよいことなどのアドバイスをさせていただきます。

　加えて、ご自宅でもリハビリ動画をご覧いただけるリハサクというサービスを当院では導入していますので、当院にお越しいただくとき以外もヘルニアの改善を目指していただけます。